さすがにわかんないよ、
「我が愛しの弟よ!その乾きに満ちた盃にアタシからのささやかな恵みを受け入れる気はないか!」
バルド、お腹が減ってるだろう?私がご飯をあげるからね。
「ああ!そんなに瞳に映るこの世界は歪んでいるのか!だがもう拒絶する事は無い、アタシが夜のカーテンを閉じてやろう!」
そんなに怖がってどうしたの。安心して、守ってあげるからな。
「こんな所までどうしたんだ黒き伝書鳩!かの儚き宝石を訪ねようと言うのならば、この赤き門番をその右腕で殺してもらわねば!」
何か用なのか?弟に近づくなら、アタシと先に話してくれないか。
「あの子は、世界一大切な血を分け与えられし者。」
あの子は世界でいちばん大切な、私の弟。