心海の砂煙

もう1個のほうが使えない時用

Dear You.

君に贈りたい言葉は沢山ある。
君に贈りたい物もたくさんある。
僕はどうか君へ届くようにいつも願っている。
常々、淡々とこの毎日を。
僕はただ君のいる場所が陽だまりであればいいと願いながら呼吸をしている。

生きること。

君と出会ってから、僕は美しい四季を知った。
麗らかな春を、爽やかな夏を、想いの秋を、静かで優しい冬を。
君に恋をしてから、僕は明日を待つようになった。
朝日が冷たいアスファルトに温もりを落とし、さえずる鳥の声がおはようを運んでくれる明日を。
君を好きなったその日から僕は広い世界を知った。
君の嬉しそうな目も、僕の名前を読んでくれる唇も、触れてくれる手も、僕の新しい世界の象徴になった。

僕には君に贈りたいものがある。

でも僕はどうにも不器用だから、どうか綺麗に包めるまで、優しく手渡す練習ができるまで。

「…悠。」

待ってていてくれますか。

拝啓、僕の好きな人。