心海の砂煙

もう1個のほうが使えない時用

学生戦争

無題

「なあ、どうしてお前はそんなに正義を保ってられるんだ?」幾度となく言われてきた。どうして?なぜ?なんでそんなに自分を信じられるの?羨ましい「なぜ自分を信じられない?そんなにお前は自分に対して嘘をついたきたのか?」「わからないな、僕は僕が正しいと…

赤軍でおそ松EDぱろ

-石水杏-「あ、あの、えっと…っ石水杏、赤軍の2年生です…良いところなんて持ってないです、短所は数え切れないですけどこんな私も兵隊です完全に役不足なんですよ…」「あ、偶然ですね、軍人様ですか?同じですね。毎日お疲れ様です…杏とは大違いです。いい夜で…

そして、愛を知る

昔、唯一ひとりだけ好きになれた女の子が居た。優しくて、お日様のような子だったなんていうのは洒落っけがないかもしれないが。事は単純明快なのだ。俺が正しい愛し方を知らないだけ。俺を愛してくれた父親は俺を躾てはくれたが、叱ってはくれなかった。俺…

未来の話(死ネタ?注意)

「また来るね、実。」「ああ。」そう言って昔俺を助けた友人は病室を出て行った。彼も昔に比べて、随分人間らしくなったと思う。おそらく死んだ恋人の生を信じて疑わず、仕事や考え事で行き詰まり、疲れると彼は決まって俺のところへ答えを求めに来ていた。そん…

大嫌いな彼の独占

彼とすれ違うとたまに甘い香りがする。チョコレートの香りの時が一番多くて、その次はマカロンとか砂糖類、その次はシュガーたっぷりのコーヒー。女子か、なんて心の内で悪態をつくのはもう慣れっ子で、その香りの元となるティータイムをしている彼を見るの…

赤色の呟き

「集まるもんだねえ」黒い衣服に身を包むかつての同居者達に目を向けた。もう一人の少女と自分を除いて、彼らは群青色の少女によって集められたと聞く。懐かしい顔ぶれだ。そう言うには各々が成長しすぎているような気もするが、それでも変わらない。強いて言…

体温37℃の甘え方

「薬飲まなきゃ治らないぞ!」「君がいる限りうるさくて薬どころじゃないよ」「飲みたくないだけだろ…」ごもっとも。だって僕は薬の苦さが嫌いなのだ。トマトに次いで人生の敵だと言っても良い。体温計は37℃を指したまま。季節の変わり目は良くない、こうやって風…

愛 とは

「なーんか…無いと、やっぱだめなんすよねえ。でもたぶん無いなんてこと殆ど無いんじゃないかな。」「使いやすいよなあ。それさえあれば、そうすげえ人間にとっては大きいものなんだ。人ひとり変えるくらい。」「…わからない。なんだろう。でも、すごく暖かいよ。…

小さな軌跡を

「先生?また戦争の資料ですか?」「ん?ああ…」「目を悪くしますよ。コーヒーいりますか?」「ありがとう」「ブラックですよね」「ああ。」学生戦争。恐らく数多の学生が歴史の授業で耳にした日本の代表的内戦。日本が3つの軍にわかれ、学生までもを動員した、悲劇の戦…

お日様の君

「君は元気すぎるよ」「ん?何か言ったか!」「うるさいよばか」「…?」明るく笑う人はもう信用しちゃいけない。その裏に何も無いように見えて、八つ当たりしちゃうから関わっちゃいけない。また、失ってしまうから、大切にしちゃいけない。ぽたぽた。はらはら。まだ…

Dear You.

君に贈りたい言葉は沢山ある。君に贈りたい物もたくさんある。僕はどうか君へ届くようにいつも願っている。常々、淡々とこの毎日を。僕はただ君のいる場所が陽だまりであればいいと願いながら呼吸をしている。生きること。君と出会ってから、僕は美しい四季…

答えないでね。

いつ自分は消えてしまうだろう。そう考え始めてからもうずいぶんな時が過ぎた。案外自分は特別で、死んでからでも消えはしないのかもしれないと、馬鹿みたいな期待をした。「でも多分いつかは」そう、きっと終わりは訪れる。そうでなかったら気が狂ってしまう…