心海の砂煙

もう1個のほうが使えない時用

お日様の君

「君は元気すぎるよ」
「ん?何か言ったか!」
「うるさいよばか」
「…?」
明るく笑う人はもう信用しちゃいけない。
その裏に何も無いように見えて、八つ当たりしちゃうから関わっちゃいけない。
また、失ってしまうから、大切にしちゃいけない。

ぽたぽた。はらはら。

まだ生きてる方の瞳がいっぱい海水みたいにしょっぱい雫を作り出す。
焦ったような君の声がフィルタ越しの声のようになって聞こえる。
泣き虫だなあ、嫌われちゃうなあ。
どうしたら良かったんだろう、どうしたら、

どうしたら僕は想うべき人を想えるんだろう。

「君なんか、大っ嫌いだよ、…宗一郎のばか。」

君を困らせてしまう僕なんかはきっと
またその時になって後悔するだけなんだろう